住吉支部で新たな取組み、始めました!

 4月に入り新学期が始まりました。色々と環境が変わる時期でありますが、新年度は気が引き締まると同時にわくわくした気持ちになるものです。住吉支部ではこの度、大領小学校での租税教室で、わくわくする新たな取組みを行いましたので紹介させていただきます!

 それは、税理士と選挙管理委員会がコラボした租税教室になります。

 今までは税理士が単独で小学校や中学校に行って、税金の仕組みや使われ方、税金がなくなった世界はどうなるかについての授業を行っていました。今回は、選挙管理委員会の方と一緒に租税教室を実施するということで、一体どういった授業になったのでしょうか!

 授業は6年生3クラス合同、2時間授業で行いました。1時間目は視聴覚室で税金の種類や仕組みについて説明しました。児童のみんなもいろんな税金を知っていて本当に驚かされます!

 次に税金の使われ方についてゲーム感覚で勉強するため、街づくりシートと施設シールを使って自分だけの街を作り、自分たちが作った街の中に税金が使われている公共施設がいかに多くあるかを学んでもらいました。

 公共施設を建設するためにたくさんの税金が使われていることを学んだ後、「税金がなくなったら大事な公共施設が運営できなくこと」や「学校の施設にはいったいどのくらいの税金が使われているか」などについて説明し税金の大切さを理解してもらいました。

 1時間目最後は、公共施設に●●億円の税金が使われているという説明の中、一体1憶円がどのくらいの重さ、量になるのかをレプリカを使って児童のみんなに体感してもらいました。今回は3クラス分で3憶円分の用意です!児童のみんなもレプリカと分かっていても実際の迫力にテンションが上がって楽しそうでした。

 次の2時間目は講堂に移動しました。実際の税金の使い道は国会や市議会の議員が決めており、その国会や市議会の議員は選挙を通じてみんなが選んでいく制度となっていることを児童たちに説明します。今回は模擬選挙を実施するということで、児童に選挙を体験してもらいました。

 模擬選挙を実施するにあたって、あらかじめ選挙管理委員会の方が選挙で実際に使用する投票箱や筆記所などを準備していただきました。

 候補者は、大阪市住吉区、阿倍野区、平野区のマスコットキャラクターである「すみちゃん」「あべのん」「ひらちゃん」です。それぞれの候補者は、「今より税金を高くして今より多くの公共施設を作ります」や「公共施設の使用料を有料化する代わりに税金を低くします」といったそれぞれのマニュフェストを掲げています。どの候補者の政策がみんなにとってよりよい世界になるのか、児童たちは各候補者が当選した場合のメリットデメリットを話し合い、とても真剣に選挙に取り組んでいました。

 その後、各自で自分の投票したい候補者を決め、投票用紙の発券、受領から記載所での候補者名の記載、投票までの一連の選挙での流れを経験しました。

 開票にあたっても実際に選挙管理委員会の方が行っている方式で、各クラスの学級代表が開票作業を経験しました。

 最後にたくさんの児童が税金や選挙の大切さがよく理解できたと言ってくれましたので、今回の税理士と選挙管理委員会とのコラボ租税教室は大成功に終わったと思います。

 住吉支部では今後もこのような新しい取組みを積極的に行うことにより、税金の大切さや税理士制度について広く知っていただく活動を行っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

この記事を書いた人 住吉区山之内 畑山裕亮