サギのお話

  えー、近頃まことに物騒な世の中でして、さまざまなサギも流行ってございます。

サギと一口に言ってもオレオレサギに還付金サギ、シラサギ、アオサギ、ゴイサギ…なんてのもありますね。あれ?最後の方のはちょっと違うって?!

 まぁ、詐欺の話をしても辛気臭くなろうってなもんで、ここは一つ、鳥のほうのサギについての雑学をお話させて頂こう…ということで、一席お付き合いいただければと思います。

 まず、このサギという鳥、皆様ご存知の通りクチバシ、首、足が長~いのが特徴の水鳥ですね。では、サギは分類上、どの鳥の仲間になるかご存知でしょうか?

 実は近年まで、コウノトリ目サギ科と置かれていたんです。ですが、近代的な遺伝子解析によって、現代ではなんと、ペリカン目とされているそうなんです!コウノトリよりもペリカンの方が近いなんて、ちょっと意外ですよねぇ。

野鳥に注意!!つつきます!

 で、このペリカンの仲間のサギですが、日本にはなんと!約20種も棲息しております。20種類!けっこう多くないですか?どんな種類のサギがいますか?

 サギといえばまず思いつくのは、シラサギ!…って方は多いんじゃないでしょうか?白鷺城や白鷺公園、特急しらさぎ…なんてのもありますもんね。シラサギと名の付くものは多いです。

 ところがどっこい、「シラサギ」という名のサギは存在しないんです!びっくりですよね。実は白い見た目のサギの総称として、シラサギと呼ばれるだけなんです。大きいものから順に、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、の3種がシラサギとして呼ばれます。ダイ、チュウときて…ショウ!ではなく、コとなるのがなんとも気持ち悪いですねぇ。

 ちなみに余談なんですけど私、動物の名前でダイサギのように「ダイ(大)」と付くものは他にいない!と思っているんですがどうでしょうかね。専門家じゃないからわからないんですけどね。あ、「ダイ」オウイカとかは除きますよ?「ダイ」と付く動物がいたらぜひ!教えていただきたいです。

この子はダイサギ?チュウサギ?コサギ?

 またサギの仲間には他にゴイサギなんてのもおりまして。これがまた小さくてかわいくって。背格好もちょうどペンギンくらいでして、動物園のペンギンのコーナーにしれっと混じってる、なんてこともたまにあるそうで。コーナーの外にいると、ペンギンが逃げてる!なんて勘違いされることもあるのだとかないのだとか。天王寺動物園のペンギンがいるところでもよく見かけますので、よかったら見に行ってくださいませ。

 ところでこのゴイサギ、なんで「ゴイ」なのか?ご存知ですか?かの『平家物語』のなかで、醍醐天皇がサギを捕獲するよう命じた時にこのサギはすんなりと捕らえられたのだそうですねぇ。感心した醍醐天皇により「正五位」を与えられたという記載がありましてですね、それが名前の由来になっているわけです。位を与えられた、とかかっこいいですよね。ペンギンのふりをしたりするけど。そもそも醍醐天皇がなぜゴイサギをご所望だったのかもよくわからないですね。

醍醐天皇「ゴイ(五位)を差し上げます!!」

 また、鳥のサギに関連して、本町にある坐摩(いかすり)神社はサギで有名な神社なので、ぜひとも、機会があれば行ってみてください。7月下旬から8月中旬にかけて境内で栽培・展示されているラン科の植物、サギソウが咲いていてとてもきれいです。これがまた飛んでいるシラサギそっくりなんですよ。見応えアリです。

 サギソウについては、それにまつわる悲恋のエピソードもあるんですけど…それはまた、別のお話…ということで。え?!そっちの方が聞きたいって?…気になった皆様、どうか各自wikipedia等でお調べくださいませ。

坐摩(いかすり)神社のサギソウ

 …とまぁ、とりとめもない話をしてしまいました。

「なんでぇ!さっきから黙って聞いてりゃ、“シラサギ”はホントはいねぇだの、やれペリカンだの、やれペンギンだの、やれ植物のランだの、自分で調べろだの、わけのわかんねぇ!そんなの詐欺だ!!!」…って?!

 へぇ、左様で。ご存知「サギ」のお話でした。おあとがよろしいようで。

この記事を書いた人 住吉区苅田 寺田伸謙