AI使いこなしていますか?

 最近、チャットGPTやGoogleのBardなど、さまざまな生成AIが登場・進化しており仕事で活用される方も増えてきました。

 大阪市でも令和6年4月1日より、生成AIの業務活用を開始するというニュースがありました。みなさまは生成AIを業務に利用できていますか?

 恥ずかしながら私自身はまったく活用できておりませんでした。しかし、AIを使いこなして、業務に役立てている方も多くなってきています。そこで自分も使ってみたいと思い立ち、どんなことに利用できるのか調べてみました。

 まだ使用したことがない方はぜひ、ご参考にして頂ければと思います。

 よくある使い方は、文章やメールの作成・要約、文章の校正や、企画案のたたき台を作成させたり、情報収集に利用したりといったところです。

 今回は、お客様へのお礼メールを作成してみました。利用した生成AIは、GoogleのBardです。BardはGmailアカウントがあれば、すぐに無料で使い始められるので便利です。

 【私からの依頼】⇒取引先を紹介してもらいました。新規契約につながったので、お礼のメールを作成してください。

 【AIからの回答】⇒

  ⇒このような内容が帰ってきました。少し硬すぎるので、もう少しやわらかい表現にしたいなと思いました。そこで「親しみをこめて」と指示に追加すると

 【AIからの再回答】⇒

 どうでしょうか。少し表現が変わりました。この他にも、メールに入れ込みたい具体的な内容があれば、指示に含めることでAIの回答も変わってきます。

 指示は明確に出すこと、出力して欲しい条件をしっかりと指定することがポイントになります。

 使い慣れてくると、もっと的確な指示が出せるようになりそうです。そのままの文例で使用するのは難しそうですが、ゼロから作成する労力はかなり軽減できそうです。うまく使いこなせれば業務効率化に役立つと思います。

 その他には情報収集にも使えます。しかし、生成AIはまだまだ成長途中ですので、間違った内容や、デタラメなことを事実のように回答してくることがあります。これはハルシネーションと言われており、学習データに間違いがあったり、関連性のない情報が組み合わさったりすることで発生します。そのため、AIが作成した内容の最終確認やファクトチェックは、まだまだ人が行わなければいけない状況です。

 もう一つの注意点は、個人情報や機密情報の取り扱いです。AIへの指示に個人情報を入れてしまうと、その情報を生成AIが学習に利用してしまうことがあり、情報が流用されてしまう可能性があるためです。個人情報や機密情報は生成AIには使用しないようにご注意ください。

 いかがでしたでしょうか。今後はワード、エクセルと同じように、生成AIを使いこなす技術が業務には必須になると言われています。まだまだ課題も多いと感じましたが、使いこなすことが出来れば大きな武器になることは間違いありません。

 そのうちスマートフォンにも取り入れられ、意識することなく使用できる時代がやって来そうです。まだ使ったことがない方はこの機会にぜひ一度、ご利用されてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人 住吉区我孫子東 西野信宏