国宝

 国宝とは重要文化財の中から特に価値の高いもので、類ない国民の宝たるものとして指定されたものであると文化財保護法に規定されています。

 その国宝は建造物を除くと現在900件余りあるそうですが、このうち約130件が今年の春に大阪・関西万博を記念して初めて大阪に集合しました。私は今年の春、天王寺の大阪市立美術館で開催された「日本国宝展」に何度も立ち寄りました。

 展示物をご紹介すると、現在の福岡県志賀島で偶然発見された漢委奴国王の『金印』、いい国(1192)作ろう鎌倉幕府の語呂合わせで覚えた日本中世の肖像芸術を代表する『伝源頼朝像』、縄文時代を代表する形がユニークな『火焔型土器』、日本最古の肖像彫刻で傑作だといわれる『鑑真和上坐像』などなど。

 子供の頃に社会科の教科書で見た、あの国宝が一堂に、しかもエース級たちを目の前に見ることができ非常に興奮しました。

 また、国宝つながりですが、不遇な生い立ちの主人公が、上方歌舞伎の名門に引き取られ、歌舞伎の世界で成長していく物語を描いた映画「国宝」も見てきました。

 俳優の吉沢亮や横浜流星、渡辺謙など豪華なキャストで、内容はまあまあですが、上映時間が3時間でちょっと長かったです。

 皆さんも今年の暑い夏は涼しい美術館や映画館でお楽しみいただいてはいかがでしょう。

この記事を書いた人 住吉区清水丘 江川浩昭